なけ。



熱が篭る。
体内で熱が出口を求めて駆け巡る。
喉が焼けて、声が枯れた。
身体が熱くて、身動きができない。
「ここと、ここ。な?熱が溜まってるんだ。このままだと干上がるぞ」
「…っは」
「吐き出せ」
熱源を掌で擦り上げられる。
熱い。熱くて、死にそうだ。
「吐き出せ、熱を。声、出せよ」
「…う…んっ」
「そうだ。もっと、ホラ。吐き出せ」
熱を吐き出す。熱が篭る。
足りない。もっと。
強請るように腰が揺れる。浅ましい。
止まらない。もっと、欲しい。
もっと、強く。・・・ああ、足りない。
「声、出せ」
口に咥え込まれる。熱い。
「んあ、っ…」
「そうだ。…鳴けよ」

人を殺した。命令だった。
怖かった。逆らえない。怖い。

「ッあ、ああ、うあ…ッ!」
「…っは。ロイ・・・」
「ぁ…う…」
「なあ、泣けよ。…泣いてもいいんだ」

抱き締められた。
泣きたかった。
泣けなかった。

泣けたらよかった。